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COLUMN

  

クリエイターの時代!?ハウスエージェンシーとは

ハウスエージェンシーとは?

「ハウスエージェンシー」という言葉を皆さん聞いたことがありますでしょうか。

広告業界での働いた経験のある方、これから取り組んでいこうと考えている方といらっしゃるかと思いますが、しっかりと理解をしている人は少ないのではないかと思います。

ハウスエージェンシーとは、ある特定企業の広告を専門的、かつ独占的に担当する広告会社の事を指します。そしてその親会社からの発注以外の案件も行っていくという企業の広告部門が独立したような役割を持ちます。

噛み砕くと「ハウス」とは一つの企業のことを意味しています。一つの組織内で行うことを「インハウス」と呼ぶため、そのグループ会社の広告をメインで担当する代理店としての関連会社を「ハウスエージェンシー」と呼ぶようになったのです。

有名な企業例として、東急エージェンシーは東急グループ、そしてNTTアドもNTTグループの広告を担当するハウスエージェンシーとなっております。

 

ハウスエージェンシーのメリット

インハウスのチームのほうが迅速かつ効率的に仕事ができるという話がありますが、これは驚くような話ではありません。同じ建物に人がいれば、アイデアの早急な実行が簡単になるのは確かであります。

では、なぜハウスエージェンシーという形態をとるのかメリットを見ていきましょう。

仲介手数料の削減

何かしらのビジネスを展開している方なら、誰しもが感じたことがあるコトかと思いますが、クリエイティブ一つを作るにしても仲介が入る事で、仲介手数料というものが発生しております。(弊社ももちろん例外ではないです)

広告の業界ならさらに顕著に見て取れるところで、ハウスエージェンシーは仲介手数料を削減する手法として大きく活躍します。

情報の漏洩リスクを回避

通常の広告代理店に発注する際の、競合会社への情報の漏洩リスクなどを防ぎ、危機管理的な観点からもオススメです。

客観視した視点を得れる

マーケター必見のメリットは、あらゆる種類のクライアントや案件をこなしているが故、あらゆる面に対して知見が広いという点です。

マーケティングに関して近視的になってしまわないように、インハウスチームだけでなく、さまざまなカテゴリーに取り組んできたエージェンシーから、戦略等を収集していき新たな知識を活用できるという貴重な存在となります。

 

販促活用できる新たな財源

基本的な概念・仕組みはご説明しました、どんな業種の企業が導入するのが理想的なのでしょうか。結論からお伝えすると、どんな企業でもチャレンジできると思います。

ただし、外部案件を受注するためには、発注元から見て魅力的で興味を引くブランドの色や看板商品となるようなモノ・コトが必要になります。

ハウスエージェンシーの業務も多岐に渡りますが、クリエイティブ制作という業務にポイントを絞り、製造・小売企業の場合を例にとって説明していきましょう。

ブランドロイヤリティを利用した新しいビジネス展望

まず、小売の基本になるかと思いますが、商品を製造・仕入れを行い、消費者へ購買を促すという形で売り上げを確保していきます。そして販売の最大化を図るために広告宣伝を行っていきます。その際に必要になることが多い、バナー画像や動画を社内もしくは、社外で制作し費用対効果を見ていく…と、ここまでは従来の小売業態の形式になります。

しかし、ハウスエージェンシーの考え方を加えると、クライアントを持ち「稼いで広告宣伝」という新しい手法を会社の第三の営業手法として基盤を作ることができ、外部クライアント(発注元)へ向けてデザインや宣伝に対するソリューション事業を連動して行うことができます。

そこでクライアントに対してアピールをできるモノ・コトを社内で模索し武器として理解しておくことが重要になります。例えば、空気感(ロイヤリティという考え方に直結します)・アイコンとなるスタッフやキャラクター・商品・質の高いクリエイター等、企業毎にそれぞれストロングポイントはあるかと思いますが、クライアントからの期待値を上げるという新たなベクトルを考えていく必要があります。

メディアとよばれるものとのスタンス( クライアントという立場からの脱却)

商品やサービス、さらには企業そのものをアピールする際に、その企業の持つ資材を広告代理店や出版局、メディアなどに対して費用を割き売り込んでいく形で、クリエイティブは商品や知名度を上げるための資材として活用されます。ただ、この形は広告をメディア都合に合わせて編集して作成しなければならなかったり、企業との繋がりやバジェットに影響される構造となっています。

しかし、ハウスエージェンシーとして展開する場合は、上記とは差別化され、その企業の持つ資材により作られたクリエイティブをアピールするという目的のもと、ユーモアのある優れたクリエイティブを制作し活用していきます。メディア側は、この企業のクリエイティブを入れることでメディアが潤うというクライアントのスタンスと一線を画したスタンスを社内で定着させる必要があります。

新たな財源は販促経費の資金にもなる

上記のような形で生まれた貴重なマネタイズポイントは、本来主軸として展開している小売業態の販促費としも、金銭的な部分で取り組むことができなかった新たな事業プランにも活用することができます。

このサイクルを基に、外の世界に大きく転がるビックデータなどを参考に、次の広告手法や時期等を考慮していき、メディアとしての力を手に入れることができる一つのマーケティング手法でもあります。

 

クリエイターが活躍する時代!?

例としてハウスエージェンシー内でのクリエイティブ制作にフォーカスして説明をしてきましたが、広告業界のみならずあらゆる業種が先進技術と効率化を求め、業務の自動化が進んでいます。しかし現在、商品・サービスを訴求する「軸」を決めることに関しては、どうしても人的な仕事になってきます。

ターゲットが気づけていない、潜在的なニーズを「軸」として表現できると、広告効果を大きく高める事が可能になってきます。

数値的判断から効果の高い「軸」の選定を行うのは可能であるものの、クリエイティブのイメージなどを読み取る力は今はありません。

その部分はどうしても人の判断が必要になってくるため、このようなクリエイティブの「軸」を決める事も、今はまだ自動化は難しい範囲と言え、クリエイターの活躍する場がさらに増えていくでしょう。

メリットにも記載したあらゆる経験による知見が、クライアント仕事をこなしていく上でも制作スキルと共に重要になるかと思いますので、これからハウスエージェンシーを目指すクリエイターの方々、企業の担当者の方、是非参考にしてみてください。

そして、これまでにもハウスエージェンシーと言われる企業は様々ありましたが、これから生き残っていくためには、一般企業も含めたクライアントを持つハウスエージェンシーになっていくことが重要になっていくと考えております。

 

CMO

SHINYA FUKASAWA

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