© MAZIKA.inc

Scroll

COLUMN

  

イベント制作の極意(コンセプト編)

コンセプトってなんで大事なの?

誰しもが聞いたことがあると思いますが、コンセプトとは果たして一体なんなのでしょう。

概念」や「観念」のこと。conceive(心に抱く)の名詞形である。コンセプトを日本語として用いる場合には、全体通して一貫した基本的構想という意味で使うことが多い。すなわち、コンセプトは単なる目的ではなく終始一貫してブレることのない基本的方向性を意味する。コンセプトは、物事取り組む際の姿勢方針思想を表す。

と辞書には記載されているが、ここで大事になるのが

単なる目的ではなく終始一貫してブレることのない基本的方向性を意味する。

という部分です。

イベントを行う上で、売り上げをどれくらい立てるか、どれくらい集客するか等、あらゆる目標設定があるかと思います。

そこももちろん重要な指標となりますが、イベントを行う上で、ここだけはブレる事がないという姿勢、方針、思想をチーム全体で共有し、コンテンツへの落とし込みを行っていく事が、より反響を呼び、恰好良いイベントになる秘訣と言えます。

コンセプトがあれば、イベントを制作していくのに必要なフライヤーや内装、服装等、あらゆる事項を決定する際に「このコンセプトにあったものは何だろう?」と考える事ができ、方向性のすり合わせをしやすくなります。

こういった理由から、コンセプトを決める事がイベントを開催する最重要項目であるといっても過言ではないかもしれません。

コンセプトの決め方

さてコンセプトの重要性は説明いたしましたが、一体どんな風に決めれば良いのでしょうか。

まずは、目的を明確にします。

誰に、どういう形で、いつ、どんな効果を出すために…等できるだけ細かく確認しておきます。

その目的の中から核となり得るキーワードを1つでも、複数でも見つけ出し、そのキーワードを軸にコンセプトを決めていきます。

イメージがしにくいかと思いますので、弊社が展開するカルチャーメディア・フェス「ROOM」の一例をあげてみましょう。(ROOMって何?という方はこちらをクリック)

ROOMを運営、開催する目的は「新たなカルチャーを作り出すため」であるため、カルチャーを作り出すためには共感し、拡散をしてもらう必要があります。拡散という部分からSNSを活用し情報をより多くの方に届ける事が有効と判断し、若年層をターゲットにしたイベントを作るという部分まで導く事ができました。

次に、ROOMは「クリエイター、ミュージシャンのサポートをする」という目的もあるため、親和性の高いファッションや音楽、アート等を展開するコンテンツと決める事ができます。

今回の例では、ROOMの3周年イベントを例にさせていただくので「周年記念」というようなキーワードも見つけ出す事ができます。

ここまで、目的を明確にする事で、以下のキーワードを見つける事ができました。

  1. 1. 若年層ターゲット
  2. 2. ファッションや音楽、アートを主軸としたコンテンツ
  3. 3. 周年記念

ここから、コンセプトへの落とし込みを行っていきます。

「周年」というワードから「お祝い、原点回帰、さらなる躍進」等あらゆるワードをさらに発想する事ができます。そして展開するコンテンツと相性の良いワードを選定し、それらを組み合わせコンセプトを導き出します。

ROOMでは「原点回帰」を選定いたしました。そして「ファッション」というワードと組み合わせファッションの原点回帰とは何なのかと考え「Tailor(仕立て屋)」というコンセプトを導き出しました。

事項でコンセプトの詳細と、コンセプトを活用してどのようにイベント内のコンテンツに落とし込むのか紹介していきます。

 

コンセプトからコンテンツへの落とし込み


前項でご紹介させていただいたROOM 周年イベントを引き続き参考にしながら説明させていただきます。

「Tailor(仕立て屋)」と決まったコンセプトだが、さらに詳細な書き方をすると

服が仕立てられる始まりの地であり、その服を大切にするからこそ何度も回帰する場所。
そんな Tailor と同じように、ROOM は、音楽とファッションが大好きなファンたちに親しまれて この日本で、これまでもこれからも進化し、ストーリーをつむぎ続ける。

我々は音楽とファッションの仕立て屋だ。

となり、このコンセプトを元にコンテンツへと落とし込みを行っていく。

またしてもキーワードを見つけ出していく作業にはなるが、「Tailor(仕立て屋)」から以下の5つのキーワードを選定しました。

  1. 1. ファッション
  2. 2. 仕立て屋
  3. 3. トラッド
  4. 4. クロスオーバー
  5. 5. ブリティッシュ

そしてこのキーワードに対してそれぞれイメージをメモしておきます。

ファッション

衣服としてのファッションに重きをおく。 コーディネート・歴史背景・文化など、様々な角度からの表現をする。

仕立て屋

ミシン・ボタン・メジャーなど、仕立て屋にある様々なアイテムを活用し、 演出・デザインに落とし込む。

トラッド

「原点」「アニバーサリー」という部分から伝統を大事にする。

クロスオーバー

従来の「仕立て屋」「トラッド」という概念にとらわれず、今の時代だからこそ表現できる組み合わせを大事にする。

ブリティッシュ

ロンドンの歴史ある街並みやインテリア ファッションや文化など、伝統とカウンターカルチャーが歴史の中でクロスオーバーしてきたロンドンの空気感を大事にする。

 

ここまで書き出しができれば、あとはイベントを開催する上で必要なコンテンツへの落とし込みになります。

ロンドンの空気感を演出するためにスモークを焚いたり、街灯をイメージして暖色系のライティング、サンプリングが特徴的なミュージシャンを招致したりとあらゆる部分に活かす事ができます。

もしこの「Tailor(仕立て屋)」というコンセプトが存在しなければ、全体的にまとまりがなく、折角のお客様に直接アプローチをする事ができる機会にイメージを十分に伝える事ができない結果となるでしょう。

 

まとめ

イベントを開催する上で、コンセプトを決定する事がどれだけ重要になるかご理解いただけましたでしょうか。

コンセプト作りをマスターするための最短距離には、やはり経験の数が重要になります。

そんなイベントを何回も開催できないという方も、映画、本、ファッション、音楽、ゲーム等どんな物でもコンセプトは存在しています。日頃から「これのコンセプトは何だろう?」と身近な物に疑問を持って生活をしてみる事で、よりコンセプトについて深い理解をするきっかけになると思いますので、是非実践してみてください。

CMO

SHINYA FUKASAWA

BACK