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「発信=マーケティング」の時代は終わった
少し前まで、SNSの発信といえば“集客”や“採用”のための「手段」でした。
それは、短期的な成果を追い求める「広告の一部」や「キャンペーンの延長」のようなイメージです。「バズれば勝ち」「反応が取れれば正解」「いかに効率よく刈り取るか」そんなKPI至上主義の時代を、私たちは長く生きてきました。
しかし今、多くの企業が同じ悩みに直面しています。
- 「SNSを続けられない」
- 「発信の方向性がブレる」
- 「担当者が疲弊する」
これらは、SNS運用の「スキル」や「テクニック」が不足しているという、表面的な問題ではありません。実は構造の問題です。
Tiktok、Instagram、Youtube等のSNSでの発信はもはや、一時的な活動や流行の波に乗るためのものではなく、“企業文化”そのものへと進化していますSNS運用は単に広告の一部ではなく、企業が持つ根源的な「価値観」や「哲学」を共有するものとなってきております。
そして、短期的な「数字」を追うのではなく、長期的な「信頼」を積み重ねていくもの。この、発信に対する根本的な「考え方」の転換こそ、最も重要であると認識しております。
続かない理由は、“仕組みがないから”ではなく、“文化になっていないから”
多くの企業が「SNSを仕組み化したい」と口にします。運用が属人化しないよう、マニュアルやチェックリストを作成し、業務フローを整備しようとします。
しかし、実際に発信が止まってしまう理由は、実は「仕組みの欠如」ではありません。本当に止まる原因は、発信が組織文化として根付いていないからです。
SNSでの発信を「誰かがやる義務的な業務」にしてしまうと、担当者の異動やモチベーションの低下、トレンドの変化によって、いずれ必ず止まります。
しかし、「みんなで考え、関わる文化」に変わると、外部環境の変化に左右されず、自律的に継続するようになります。文化とは、無理をせずに続いている“空気”のようなものです。誰かに言われたからやるのではなく、「当たり前」として組織の隅々にまで流れ始めたとき、発信は「作業」から「誇りある表現」へ、「業務」から「企業の未来を築く行為」へと変わるのです。
“仕組み化”の目的は、文化を生むためにある
MAZIKAが掲げる「仕組み化」は、単にSNS運用を「効率化」するためのものではありません。
それは、関わる「人」の熱量を最大限に支え、TikTokやInstagram、YoutubeをはじめとするSNSでの発信が“自然に続く”状態を生むための土台づくりです。
ここでいう「仕組み」とは、「人を楽にするための設計図」ではなく、人の創造性や情熱を刺激し「人を動かし続ける構造」を指します。マニュアルやルールではなく、組織全体で“再現性のある感動”をつくるためのデザインなのです。
つまり、仕組み化の本質は「文化にすること」です。
文化にするとは、「その会社らしさが、個々の社員の発信を通して自然に表現されていく状態」を指します。
この状態を作れた企業だけが、発信を“短期的な情報発信”ではなく、“長期的な信頼発信”へと変えていけるのです。
「誰が言うか」ではなく「どんな思想で伝えるか」
これまでのSNS発信の世界では、「誰が発信するか」(フォロワーの多い著名人、インフルエンサー、有名企業)が重視されてきました。
しかし、これからの時代は違います。フォロワーの多さや一時的な影響力よりも、企業としての“思想の一貫性”が問われます。
- 社員一人ひとりの発信が、会社の哲学を体現しているか。
- 日々の投稿が、“この会社は何を大事にしており、何を目指しているか”という核心を語っているか
この思想の軸が明確な企業は、プラットフォームや時代が変わっても、決して揺らぎません。たとえ担当者が変わっても、トレンドが変化しても、その“発信の根”が組織にしっかりと残ります。文化としての発信とは、一時的な流行を追うことではなく、そうした「思想の一貫性の積み重ね」によって醸成されるものだと考えております。
文化は「仕組み」から生まれ、「人」から続く
発信文化は、偶然や一人のスター社員の活躍によって生まれるものではありません。日常の中で、誰かが気づき、その気づきを言葉にし、仲間に伝えようとする。この自発的な「連鎖」が、形式化された「仕組み」によって支えられ、初めて文化になります。
- 仕組みが文化を“生む”
発信をサポートし、誰もが参加できる土台を作る。 - 人がAIを活用しながら、文化を“続ける”
人が持つ情熱や創造性を中心に置き、AIを効率化や継続の補助として活用する。
“止まらないSNS発信”が実現するには、この「人×AI×仕組み」という三位一体で考えることが、発信の文化づくりには不可欠です。どれかひとつでも欠けていれば、永続する仕組みに変えることはできません。
発信を“文化”に変える3つの視点
発信を「戦略」から「文化」へと進化させるために、MAZIKAでは以下の3つの視点を提唱しております。
- 思想の共有
発信を「ただの担当業務」として捉えるのではなく、「組織のコアな価値観を伝える行為」として全社員に再定義します。
経営層から現場まで、発信を通じて何を社会に約束するのか、その哲学を共有することがスタート地点です。 - 仕組みの設計
一人の天才に頼る属人化を避け、チームで回る体制、明確な役割分担、そして誰でも使えるテンプレートを整備し、「再現できる状態」を作ります。
これにより、発信の質を担保しつつ、組織全体での継続を可能にします。 - 継続の習慣化
いきなり「完璧な発信」を目指すのではなく、「継続」を最優先のゴールとした仕組みを導入します。発信の成果や状況を社内で可視化し、小さな成功体験を積み重ねることで、発信を特別なことではなく「日常の習慣」に変えていきます。
この3つの要素がそろったとき、発信は「戦略」という一時的な道具ではなく、「文化」として組織に深く息づき始めます。
MAZIKAが目指すのは、“信頼を文化に変える社会”
私たちのミッションは、人とテクノロジーが共存し、“発信が信頼を生む文化”を社会に広げるために活動することです。それは、SNSというツールを超えた「伝える力」の再定義です。
一方的な情報伝達ではなく、相互の理解と共感を深める「共創」としての発信。
そして、その結果として、誰もがまぢか(間近)に信頼を感じられる社会”をつくる挑戦です。
このColumnも、その文化の一部です。この発信を通して、SNS運用をはじめとする、仕組み化の重要性が誰かの気づきに繋がり、広がっていく。それが、また次の発信を生む。
そんな“連鎖する信頼”を、仕組みで支える。
それが、私たちMAZIKAの想いです。
【まとめ】
- SNS運用を続けるためには、人の熱量を支える仕組みが必要。
- 仕組みを永続的に動かすのは、人の情熱とAIの効率性が融合した状態。
- 人をサポートし、継続を可能にするのがAIであり、それが文化の土壌となる。
これからの時代、発信は“戦略”ではなく“信念”です。その信念を文化として育てる企業こそが、揺るぎない信頼を積み上げ、未来を築いていくと確信しております。
MAZIKAは、TikTokやInstagramなどのSNS運用を単なる「業務」ではなく「仕組み」として確立し、さらには「企業文化や資産」へと昇華させるためのサポートを、実践的なノウハウをもって提供します。社内での情報発信を定着させたい企業や、発信が継続しにくいとお悩みの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。